手上的肥皂泡

  • 剧情
  • 船越英一郎 榊原郁恵 石原里美
  • 120分钟
  • 新聞社を辞めて6年になる45歳のフリーライター・桜庭…新聞社を辞めて6年になる45歳のフリーライター・桜庭雄一は、高校以来の親友で病院院長の木内剛男から、肝臓がんの疑いがあると告げられ、愕然となった。雄一は、妻・有希恵と一人娘・莉紗の三人暮らし。莉紗は、恋人・田嶋直毅との婚約が秒読みの段階にあった。   雄一にはもう一人大切な家族がいた。ニューヨーク在住のエリート銀行マンで、妊娠中の妻・千晶と暮らしている弟の憲二だ。2人の両親が早い時期に他界したため、大学を中退して働き始めた雄一は、年の離れた憲二をまるで自分の子供のように育てた。このことがあってか、憲二は雄一を慕い、全幅の信頼を寄せていた。   木内が紹介した大学病院での精密検査で、雄一はやはりウイルス性の肝臓がんと診断された。担当医の塚本は、雄一が肝硬変を併発しているため、生還するためには外科療法以外にはないと言う。そして、治る確率が一番高いのが移植手術だと告げ、生体肝移植を勧めた。   生体肝移植というのは、家族の誰かから肝臓を半分程度もらって移植する治療法。ドナーの対象となるのは、三親等以内か配偶者で、血液型が一致または適合しているのが条件となる。雄一は、移植しなければ余命半年と告げられるが、有希恵、莉紗、憲二の誰にも、自分の口から、「肝臓をくれ!」とは切り出せなかった。雄一は、相談した木内から、移植コーディネーターを間に立てるなど解決策はあるとアドバイスされるが、答えが出せぬまま迫り来る死の恐怖に襲われた。   そんなある日、偶然掛かってきた国際電話に雄一が出たことから、その病状が憲二に、そして、電話を立ち聞きしていた有希恵と莉紗に知れてしまった。憲二は、話を聞くや、二つ返事でドナーになることを力強く同意。手術の日程が決まり次第、帰国すると答えた。有希恵と莉紗の質問責めに遭った雄一は、ホッとしたこともあり、有希恵らと抱き合ってうれし涙を流した。   ところが、憲二が帰国して程なく、衝撃の事件が発生した。手術前の検査で『適合』との判定が出た憲二が交通事故に遭遇し、脳死状態になったのだ。集中治療室に駆けつけた雄一らはもちろん、身重の千晶は号泣した。   まもなく、憲二が臓器提供意思表示カードを持っていたことから、気まずい意見の食い違いが起きた。ただでさえ精神状態が不安定な千晶が傷心の余り、憲二の肝臓を上げられない、と言い出したのだ。これを聞いた雄一たちは、衝撃を受け、返す言葉もない。しかし、臓器移植コーディネーターの野崎碧は、仮に千晶が憲二からの臓器移植に同意しても、脳死者の肝臓は順番を待っている別の患者に移植されると説明する。結局、憲二の遺体は、臓器が別の患者に移植されないまま、荼毘にふされてしまった。   雄一は、自分のせいで憲二の人生をメチャクチャにしてしまった、と泣き崩れた。そんな様子を見て、有希恵は、最初から自分がドナーになればよかった、と雄一の手を握りしめた。   がんの影響か、まもなく、雄一が食道静脈瘤破裂で緊急入院。その治療が行われる中、移植に同意した有希恵が事前検査で、適合の判定を受けた。ドナーは、手術後に大きな傷が残り、体調不良の後遺症もあるらしい。有希恵は、あなたと一緒に年をとりたいと決意のほどを雄一に伝えた。   だが、移植手術を前に子宮筋腫の手術を受けた有希恵の様子が急変した。移植手術に対する恐れからか、有希恵は、雄一が病室で後輩の女性ライター・芝田佳美に会っていたことなどと理由に、移植手術を拒否したのだ。これを知った莉紗は、婚約したばかりの直毅に別れを告げ、自分がドナーになると言い出して――。

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